雪山での一夜から始まるような、始まらないようなお話。
 舌を擦り合わされて、胸の先端を摘まれると下腹部がずくんと疼く。
 円を描くように私の身体を撫でながら下りてきた手がスカートの中に入ってきた。
 パンツは洗濯中だから、なにも履いてなくて、直接ヤツの手が肌に触れる。
 その感触を感じたのか、進藤がふっと笑った。
 指先がすりすりと敏感なところをさする。
 
「ん、だめっ!」

 強引に口を離して、その手を掴んだ。

「なんで? もうこんなに濡れてるのに?」

 指が上下に動くと、ピクリと身体を震わせてしまう。
 でも、その質問の答えは用意してある。

「だって、付き合ってもいないのに、おかしいじゃない!」
「だから、付き合おうって言ってるじゃないか」
「だから、好き合ってもいないのに、付き合えないって言ってるじゃない!」

 私の答えは完璧だったはずなのに、進藤は口を歪めて笑うだけだった。
 
「それなら、どうしてここに五回も俺を受け入れたんだ?」

 そう言いながら、指を挿し込んでくる。

「あんっ」

 中を擦られて、脚の力が抜けそうになる。
 でも、お腹に回された進藤の手がしっかり私を支えている。支えるというより逃げないように拘束されているみたい。

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