雪山での一夜から始まるような、始まらないようなお話。
「安住、ごめん。今週末なんだけど……」
進藤が言ってきたのは、また食堂だった。後ろに吉井さんもいる。
てっきりキャンセルしたいということかと思ったら、ヤツは意外な言葉を続けた。
「勉強会に吉井さんも参加したいって言うんだ」
「え?」
いつの間にか勉強会になっていたことにも、吉井さんが参加したいと言っていることにも驚きで、私は目を瞬かせた。
「安住さん、すみません。私も不動産鑑定士の勉強を始めたばかりで、どうしても一緒にやってみたくて進藤さんに無理にお願いしたんです」
今日も綺麗に上向いているまつ毛をパチパチさせて、吉井さんが可愛く言う。
「別に私はいいけど……っていうか、二人でやれば?」
そう言うと吉井さんは顔をほころばせて、進藤は顔をしかめた。
「お前の方が先約なんだから、そういうわけにいくかよ」
「そんなの気にしなくてもいいのに」
どう考えてもお邪魔虫になる図しか想像がつかなくて、私は溜め息をついた。
進藤が言ってきたのは、また食堂だった。後ろに吉井さんもいる。
てっきりキャンセルしたいということかと思ったら、ヤツは意外な言葉を続けた。
「勉強会に吉井さんも参加したいって言うんだ」
「え?」
いつの間にか勉強会になっていたことにも、吉井さんが参加したいと言っていることにも驚きで、私は目を瞬かせた。
「安住さん、すみません。私も不動産鑑定士の勉強を始めたばかりで、どうしても一緒にやってみたくて進藤さんに無理にお願いしたんです」
今日も綺麗に上向いているまつ毛をパチパチさせて、吉井さんが可愛く言う。
「別に私はいいけど……っていうか、二人でやれば?」
そう言うと吉井さんは顔をほころばせて、進藤は顔をしかめた。
「お前の方が先約なんだから、そういうわけにいくかよ」
「そんなの気にしなくてもいいのに」
どう考えてもお邪魔虫になる図しか想像がつかなくて、私は溜め息をついた。