雪山での一夜から始まるような、始まらないようなお話。
翌週の社内は、進藤と吉井さんの噂でもちきりだった。
吉井さんが進藤の家に行ったらしいという話で、二人の仲は決定的になったというものだった。
どうやら、あの後、ちゃっかりお持ち帰りしたらしい。
「あ〜あ、ほのかちゃんは進藤に食われちゃったのかな〜?」
嘆く後藤さんがうざい。
食われたに決まってる。あの進藤が手を出さないわけないわ。
食堂でも仲良く並んでご飯を食べていた。
(幸せそうでよかったわね)
私はそっと目を逸らした。
そんな進藤と廊下でばったり会った。
「あぁー、お前、こないだは勝手に帰りやがって! あの後、吉井さんが落ち込んじゃって、慰めるのが大変だったんだぞ?」
「いいじゃない。ちゃんと慰められたんでしょ?」
「それはそうだけど」
「じゃあ、いいじゃない。それより、私、忙しいんだけど?」
なにも変わらない顔をして話しかけてくる進藤にムカついて、私はさっさと席に戻る。
ムカついている自分にもムカつく。
(吉井さんと付き合い始めたからといって、私と関係あるはずない。なにをムカついてるのかしら?)
不可解でもやもやして、その原因となる進藤とはなるべく関わりたくないのに、そういう時に限って、一緒に接待に駆り出される。
と言っても、今回は接待する方じゃなくて、接待される方だから、そこは気が楽だけど。
吉井さんが進藤の家に行ったらしいという話で、二人の仲は決定的になったというものだった。
どうやら、あの後、ちゃっかりお持ち帰りしたらしい。
「あ〜あ、ほのかちゃんは進藤に食われちゃったのかな〜?」
嘆く後藤さんがうざい。
食われたに決まってる。あの進藤が手を出さないわけないわ。
食堂でも仲良く並んでご飯を食べていた。
(幸せそうでよかったわね)
私はそっと目を逸らした。
そんな進藤と廊下でばったり会った。
「あぁー、お前、こないだは勝手に帰りやがって! あの後、吉井さんが落ち込んじゃって、慰めるのが大変だったんだぞ?」
「いいじゃない。ちゃんと慰められたんでしょ?」
「それはそうだけど」
「じゃあ、いいじゃない。それより、私、忙しいんだけど?」
なにも変わらない顔をして話しかけてくる進藤にムカついて、私はさっさと席に戻る。
ムカついている自分にもムカつく。
(吉井さんと付き合い始めたからといって、私と関係あるはずない。なにをムカついてるのかしら?)
不可解でもやもやして、その原因となる進藤とはなるべく関わりたくないのに、そういう時に限って、一緒に接待に駆り出される。
と言っても、今回は接待する方じゃなくて、接待される方だから、そこは気が楽だけど。