極秘出産でしたが、宿敵御曹司は愛したがりの溺甘旦那様でした
「あの、またこんなふうに失礼な思いをさせても申し訳ないですから」
「またここの紅茶を改めて楽しみに来たい」
未亜の言わんとすることを悟り、彼女の言葉を遮って告げた。そしてそっと彼女の手を取る。
「未亜と一緒に。いいかな?」
信じられないといった面持ちで何度も瞬きをしてこちらを見た後、未亜は泣きそうな顔で笑った。
「はい、喜んで」
ここで自分の正体を告げるべきだったのか。けれどさっきの今で、未亜の不信感を煽りたくない。あの男と同じく家柄や会社同士の繋がりで未亜に近づいたと思われたくない。
その考えに至って思い直す。それはどうしてなのか。
最初の計画通り、自分の素性を伏せて彼女をなびかせるため?
違う。とっくにその考えは頭になかった。未亜と会うのが楽しみで、彼女をもっと知りたい、そばにいたい。
未亜は俺がラグエルジャパンの社長の息子だとか次期後継者だとか、そんな事情をまったく知らずに、純粋な気持ちで俺に会ってくれている。
俺もまた未亜の立場は関係なく、彼女に惹かれているんだ。
自分の気持ちを自覚したのはいいものの、この後の未亜との関係をどう続けていくのかは頭を悩ませた。そんなとき、ある決定的な出来事が起こる。
「またここの紅茶を改めて楽しみに来たい」
未亜の言わんとすることを悟り、彼女の言葉を遮って告げた。そしてそっと彼女の手を取る。
「未亜と一緒に。いいかな?」
信じられないといった面持ちで何度も瞬きをしてこちらを見た後、未亜は泣きそうな顔で笑った。
「はい、喜んで」
ここで自分の正体を告げるべきだったのか。けれどさっきの今で、未亜の不信感を煽りたくない。あの男と同じく家柄や会社同士の繋がりで未亜に近づいたと思われたくない。
その考えに至って思い直す。それはどうしてなのか。
最初の計画通り、自分の素性を伏せて彼女をなびかせるため?
違う。とっくにその考えは頭になかった。未亜と会うのが楽しみで、彼女をもっと知りたい、そばにいたい。
未亜は俺がラグエルジャパンの社長の息子だとか次期後継者だとか、そんな事情をまったく知らずに、純粋な気持ちで俺に会ってくれている。
俺もまた未亜の立場は関係なく、彼女に惹かれているんだ。
自分の気持ちを自覚したのはいいものの、この後の未亜との関係をどう続けていくのかは頭を悩ませた。そんなとき、ある決定的な出来事が起こる。