路地裏Blue Night.
「お、どこ行ってたんや侑李。オンナか?」
「いや、途中で雨が降ってきちゃったんで雨宿りしてて」
「なんや最近の若者は。雨の1つ2つで情けないのぉ」
藪島組のオフィスに戻れば、そこには俺が苦手としていたカシラがいた。
さすが関西。
荒っぽくて強引で、俺も何度振り回されたかわからない。
「というか久しぶりですね安西(あんざい)さん。観羅伎町には観光ですか?」
「なぁーにが観光や、お前らがいっくらかけても小娘ひとりに手こずってるからワシが組長から命令されてしもたんやで」
「…それは大変ですね。お疲れ様です」
「はっ、お疲れ様ちゃうわ」
その小娘とは、佐久間 澪のことだろう。
今日にも俺は普通に話してカラオケにまで行って、その娘を匿う小さな窃盗団のリーダーとも会ってきた。
それすら知らない若頭を前に、脳内でわらってやる。
「まぁ、新たな情報も仕入れたしな。すぐ片付くわ」
「…新たな情報?」
「せやで。なんやエスローバー?いうガキ共の集いに居るらしいな。ちゃっちゃとそいつらも殺して、ワシはシマに帰る」