路地裏Blue Night.
明後日から勉強だって頑張るし、もちろん男として頑張るし、S.Roberとしても足を引っ張らないようにする。
ほかには何か頑張ることあるかな?なんて探しちゃってる。
それくらい、うれしい。
「見て!似合う!?」
「…似合うってのもおかしい感じするけど…。格好いいよ、すごく」
「えへへ、花ノ宮の制服きて歩けるなんて夢みたいっ」
だって借金まみれ、闇金にも手を出して返済できなくて、ヤクザに追われてるようなところの娘だよ?
それで母親は蒸発、父親は逮捕で。
そんな悲惨とも言える人生を歩いている私を、鹿野 皐月っていう神様のような人だけは救ってくれた。
あなたのすごいところは、月が見えないはずの街でも月を見せてくれちゃうところ。
「さっちゃん!私もヘアワックスとか付けた方がいいかな!?あ、一人称は!?
私的には“俺”がいいかなって!でもさっちゃんと同じ“僕”も捨てがたいっ」
「…ミオ、おいで」
さっちゃんの困ったような手招き。
どうしてそんな顔してるの?と、聞こうとした私の頭を優しく撫でてきた。
「…髪はこのままでいいよ。レイヤー入ってるし、サラサラしてて撫でやすいから」
うぐっ……。
この人、これからも頭を撫でてくる気らしい。