義兄の純愛~初めての恋もカラダも、エリート弁護士に教えられました~
「群馬から帰ってくるたび、昌ちゃんを見るのが楽しみだったんだ。今回の帰省でやっと勇気を出して声をかけたら、想像通り明るい素敵な女性で感激したよ。お母さんにそっくりだよね」
この人はずっと前からアキちゃんを見ていて、しかも家族にも接近していたらしく、私はまたぞっとした。
アキちゃんは愛想のいい子だし、まさかストーカーだとは思わないだろうから、最初に声をかけられたときはきっと普通に接していたはず。それを自分に好意があると勘違いしてしまったのかもしれない。
「でも、成人式のときは姿が見えなかった……まさかあのときも男に? これからずっと俺が一緒にいようと思っていたのに……」
ぶつぶつと呟く室谷さんに気味の悪さを感じていると、厳しい表情に戻った聖さんが口を開く。
「自覚をお持ちでないかもしれませんが、あなたの行動はストーカー行為とみなされます。昌さんが警察に被害届を出せば、捜査が始まって処罰を受けることになりかねません」
彼に落ち着いた口調で警告され、室谷さんは動揺を露わにしてうろたえ始める。本当に自覚がなかったのだろうか。