別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
彼女がケロイド体質だとわかっている私はひやひやしているが、本人はケロッとしている。

脳の状態が心配で、三日は仕事を休んでそばにいたが、働かなければ食べていけない。

園の先生に凛を託して再び働き始めた。


次の予約は翌週の月曜日の九時半。
元気いっぱいの凛を連れて電車を乗り継ぎ、再び野上総合病院を訪れた。

救命救急科では初期治療から集中治療までを担当するのが基本。

そのあとはそれぞれの科のドクターに引き継ぐようで、救命救急医が継続して外来患者の主治医をやることはまずないらしい。

ただ、創傷治療で有名な陸人さんの腕を見込んで診察を希望する患者はいて、ときおり診ることもあるのだとか。

凛もその枠に入れてもらえたのだ。


救急車が入ったらしく待っていると、十時すぎに陸人さんが慌てた様子でやってきた。


「本宮さん、お待たせして申し訳ない」
「いえ、とんでもないです」
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