別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
祐くんは、ふざけてぶつかってくる体の大きな男の子から守ってくれたのだそうだ。

先生の話では、それからいつもふたりで絵本を読んでいるらしい。


「おはようございます。よろしくお願いします」
「おはようございます。お預かりします」


先生に挨拶をしたあと、祐くんのお父さんにも頭を下げる。


「いつもご迷惑をおかけしてすみません」

「とんでもない。祐、あまり気の合う友達がいなかったようで保育園に行くのを嫌がってたんですけど、今は『凛ちゃんと遊ぶ!』と元気いっぱいで。助かってます」


そっか。凛は助けられているだけじゃないんだ。

凛と一緒にいると、小さな幸せをたくさん見つけられる。

私は安心して仕事に向かった。



陸人さんと約束した二十三日。
凛はなぜか早起きをして、クローゼットから洋服を引っ張り出しては散らかしている。


「凛。お片付けしなさいよ」


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