別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
「そうしたら謙一くんに見つかって。それから心春の近況をこっそり知らせてくれるようになった。心春が食彩亭で働き始めたのも、謙一くんから聞いたんだ」
まさか、兄が?
そんな素振り、まったくなかったのに。
いや、私は当時の記憶が消えていたのだから、打ち明けられたところでわからなかったのか。
「お互い忙しくてしばらく連絡を取ってなかったから、心春が実家を出たのは知らなかったんだけど」
それであの雨の日、車で送ってくれようとした彼にアパートの住所を告げたら、不思議そうな顔をしたんだ。
ということは、ふたりは幼い頃からの付き合いなの?
それにしては実家で顔を合わせたときよそよそしかったが、接触していたことを父や母にカムフラージュするための演技?
「小さい頃から知ってたんですね……」
「そう。あの事件のとき、謙一くんも一緒に遊んでた」
「兄もいたんですか?」
「うん」
まさか、兄が?
そんな素振り、まったくなかったのに。
いや、私は当時の記憶が消えていたのだから、打ち明けられたところでわからなかったのか。
「お互い忙しくてしばらく連絡を取ってなかったから、心春が実家を出たのは知らなかったんだけど」
それであの雨の日、車で送ってくれようとした彼にアパートの住所を告げたら、不思議そうな顔をしたんだ。
ということは、ふたりは幼い頃からの付き合いなの?
それにしては実家で顔を合わせたときよそよそしかったが、接触していたことを父や母にカムフラージュするための演技?
「小さい頃から知ってたんですね……」
「そう。あの事件のとき、謙一くんも一緒に遊んでた」
「兄もいたんですか?」
「うん」