別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
食事が終わったあと食器をシンクに持っていくと、彼が飛んでくる。


「俺がやるから」


気を使っている様子の彼は、私の手から皿を奪って口を開いた。


「食洗器に入れるだけですよ?」
「それじゃあ一緒にやろう」


調理はまだしも後片付けなんて面倒なだけなのに、彼は笑顔で皿を食洗器に入れていく。


「すごくおいしかった。幸せ」

「大げさですって。重さんのコロッケを食べたあとなのに、素人の料理でごめんなさい」

「いや、どっちも最高だよ。やっぱり食彩亭の味はいい」


そういえば、私が働き始めてすぐの頃から弁当を買いに来てくれるようになったけど、きっかけはなんだったんだろう。


「どうして食彩亭をお知りになったんですか?」


湧いた疑問をぶつけただけなのに、彼はなぜか目を泳がせる。

聞いたらまずかった?


「看護師の間で話題だったから一度行ったら、はまって。それに……」


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