追放されたハズレ聖女はチートな魔導具職人でした2
南部への旅が決まったとき、ココは岩窟神殿で留守番をしている眷属たちも呼び寄せた。長旅になれば、眷属たちの力が必要になると判断したのだ。
実際に眷属たちを知るグラナイトも、その判断に賛成した。ココの眷属たちは、見た目こそかなり質素だが、決して頼りない存在ではない。
五郎は神殿で様々な荷物運びを行っており、たっぷり水の入った樽をいくつも運んだり、ココと一緒に村に出向いて、深く根を張り巡らせた切り株を引き抜く手伝いなどをしていた。
ロバと比べても一回り小さい見た目に反して、その力は強い。どの程度まで荷を載せられるか王都で確かめたところ、騎士団の駄馬四頭分までは特に問題なく載せることができたが、これ以上重くなると五郎ではなく地面のほうが耐えられないとわかった。
そうして五郎は一郎から四郎までの兄弟たちと、ココたちの荷物を背に乗せ、静かに歩き続けている。
眷属であるがゆえに疲労という概念はなく、怪我をすることもない。この上ないほどに頼りになる駄馬だった。
「ヒヒィンッ!」
「うわっ!」
グラナイトが五郎をじっと見つめていることに気付いたレクサーが、自分のことを忘れるなと言わんばかりに嘶いた。
驚いたグラナイトは一瞬バランスを崩しそうになったが、辛うじて体勢を立て直す。
「悪かったよ」
「ブルル……」
実際に眷属たちを知るグラナイトも、その判断に賛成した。ココの眷属たちは、見た目こそかなり質素だが、決して頼りない存在ではない。
五郎は神殿で様々な荷物運びを行っており、たっぷり水の入った樽をいくつも運んだり、ココと一緒に村に出向いて、深く根を張り巡らせた切り株を引き抜く手伝いなどをしていた。
ロバと比べても一回り小さい見た目に反して、その力は強い。どの程度まで荷を載せられるか王都で確かめたところ、騎士団の駄馬四頭分までは特に問題なく載せることができたが、これ以上重くなると五郎ではなく地面のほうが耐えられないとわかった。
そうして五郎は一郎から四郎までの兄弟たちと、ココたちの荷物を背に乗せ、静かに歩き続けている。
眷属であるがゆえに疲労という概念はなく、怪我をすることもない。この上ないほどに頼りになる駄馬だった。
「ヒヒィンッ!」
「うわっ!」
グラナイトが五郎をじっと見つめていることに気付いたレクサーが、自分のことを忘れるなと言わんばかりに嘶いた。
驚いたグラナイトは一瞬バランスを崩しそうになったが、辛うじて体勢を立て直す。
「悪かったよ」
「ブルル……」