追放されたハズレ聖女はチートな魔導具職人でした2
グラナイトは街を指し示し、左手を拡声器のように頬に添えて声を発した。
「事前に連絡は通してありますが、念のために街の守備隊に到着を知らせてきます! ココ様は、このままゆっくり街に向かってください!」
「わかったー!」
手を振って答えるココ。
グラナイトはそれに応えるように手を振ると、レスターを駆けさせて街へ向かう。
整備された街道とはいえ、グラナイトの馬術の腕はかなりのものだった。
まるで飛ぶような速さで街に向かって行く。
「あ、そうだ。ちゃんとベールを被っておかないと」
聖女の服装には、厳格な決まり事がある。
伝統と格式、さらに神秘性を維持するため、形式上は教会のいずれの神官よりも上位に位置付けられる聖女であっても、この規則から逃れることはできなかった。
「まずは、服の裾を伸ばして……」
折り畳んでおいた服の裾を伸ばし、足を隠す。
聖女は特別な事情がない限り、極力肌を晒してはならないとされている。そのため、袖も手の甲よりも長くするよう規定されていた。
同じ目的でベールも使用されるが、こちらはむしろ聖女たちの間である種のファッションとして様々なものが用いられていた。
「事前に連絡は通してありますが、念のために街の守備隊に到着を知らせてきます! ココ様は、このままゆっくり街に向かってください!」
「わかったー!」
手を振って答えるココ。
グラナイトはそれに応えるように手を振ると、レスターを駆けさせて街へ向かう。
整備された街道とはいえ、グラナイトの馬術の腕はかなりのものだった。
まるで飛ぶような速さで街に向かって行く。
「あ、そうだ。ちゃんとベールを被っておかないと」
聖女の服装には、厳格な決まり事がある。
伝統と格式、さらに神秘性を維持するため、形式上は教会のいずれの神官よりも上位に位置付けられる聖女であっても、この規則から逃れることはできなかった。
「まずは、服の裾を伸ばして……」
折り畳んでおいた服の裾を伸ばし、足を隠す。
聖女は特別な事情がない限り、極力肌を晒してはならないとされている。そのため、袖も手の甲よりも長くするよう規定されていた。
同じ目的でベールも使用されるが、こちらはむしろ聖女たちの間である種のファッションとして様々なものが用いられていた。