離婚しましたが、新しい恋が始まりました
「お待たせしてすみません」
「それじゃあ、改めて自己紹介を……」
端から順番に話し始める。まず男性だ。
村上ドクターの後輩の、沢村崇と名乗ったドクターは、いかにも有梨のタイプ。細身だしメガネが知的でキリっとした顔立ちだ。専門は呼吸器。
彼の横には理学療法士、銀行員に証券マンと続いた。彼らもスーツが良く似合っている。
紬希の前にいる童顔の男性は小学校教員だという。笑顔が優しそうだった。
彼らは高校の同級生で、職種はバラバラだが今でも仲良くしているそうだ。
対面に座っている女性たちは三島病院の看護師や医療秘書。
皆、普段からおしゃれな人たちだが、今日は特に美しく装っている。普段から愛用しているベージュのツインニットでやって来た紬希は少し浮いていた。
「……中畑さんたちと同じ病院で看護師をしている、有沢紬希です。バツイチです」
こう言っておくと男性は興味をなくすと言うのが紬希の経験だ。
自己紹介が終わると乾杯をして、和やかにお喋りタイムが始まった。