離婚しましたが、新しい恋が始まりました
マンションの駐車場に車を止めてから、二人は紬希の部屋の向かった。
彼女は磐に自分から腕を絡められるようになったので、彼に密着しても何の恐れも感じない。
エレベーターで紬希の部屋へと向かいながら、磐にそっと話しかけた。
「磐さん……」
「ん?」
今、紬希の腕も胸も彼の体温を感じている。
「今日はこのまま、側にいて」
「紬希……いいのか?」
「お願い、側にいてほしい」
それは、紬希に出来る精一杯の告白だった。