離婚しましたが、新しい恋が始まりました
マンションに帰ると暗がりの中、電話機がピカピカと光っていた。
家に電話してくるなんて、数人しか心当たりがない。留守電のボタンを押してその声を聞くとうんざりした。
『紬希さん?来週の日曜日、いつものパーティーよ。忘れてないでしょうね。手伝いに帰って来てちょうだい。その時に、納戸に置いてる荷物も整理すること。残ったものは処分しますから』
上品な声を作っているが、話している内容は面白いものではない。
電話機から流れて来たのは、義母の逸子からの一方的なメッセージだった。
(もう、そんな時期か)
忘れていた訳では無いが、毎日が忙しくてパーティーなんか考えてもいなかった。
それが、父を偲ぶ会でもだ。