離婚しましたが、新しい恋が始まりました

 花嫁にわずかに同情した。きっと秦野を愛して信じているから結婚するんだろうに、すでに新郎に裏切られているなんて。

(教えてやった方が彼女の為じゃあないかな)

そんな事をチラリと思うくらいには、その花嫁に憐憫を感じていた。

披露宴の途中で病院から呼び出しがかかり、磐は中座する事になった。
ちょうど花嫁はお色直しで席を外していたので、新郎だけに断りを入れて披露宴会場から出た。

すると、着替え終わった花嫁が入場の準備をしているところだった。
純白のウエディングドレスから、淡いパープルのドレスに変わっただけで随分と印象が違った。

清楚で美しい人だと見とれてしまったのだが、今日の主役なのに花嫁は憂い顔だ。



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