離婚しましたが、新しい恋が始まりました
「ま、俺は美人看護師をゲットしたけどな」
「は?」
「お前の勤務先だろ、三島総合病院。あそこ美人が多いよなあ」
「誰と付き合ってるんだ?」
「怖い顔するなよ。有梨さんだ。あ、手を出すなよ」
「興味ない」
一瞬、紬希と付き合っているのかと焦った磐だが、相手が違うと聞いて安心していた。
「お前、チョッとくらい気になる女性っていないの?」
「どういう意味だ?」
女性からいつも告白されているのに、光宗はいつも恋人は不要、女性に興味無いとばかりに無関心だ。友人として、沢村も心配になるくらい彼には女っ気がない。
「そういえば、桂木が頑張ってるぞ」
「あの真面目な桂木が?」
「ああ、お堅いERの看護師と食事に行ってるらしい」
「ER?まさか、有沢か?」
「そんな名前だったかな?有梨さんから聞いたんだ」
「紬希が……桂木と?」
「え?お前、名前呼び?」
驚く沢村を無視して、磐は席を立った。
「ごちそうさん、先に行くぞ」
「おい、光宗!」
桂木が有沢看護師と食事に行っていると聞いただけで、磐は血相を変えて行ってしまった。
(何なんだ、アイツ……)
彼の行動が理解できず、不可解な思いで沢村は磐を見送った。