離婚しましたが、新しい恋が始まりました


ズバリ、桂木から言われて磐は驚いた。

「どうして……」

それ以上言葉が続かない磐に、桂木は前から磐の想いに気がついていたと告白した。

「初めて会ったんだと思ってたのに、あの日のお前は有沢さんのこと、追っかけたよな」
「あ、ああ……」

合コンの後、皆が飲みに行くと言っていた時に磐は紬希の後を追ったのだ。

「光宗にしては珍しいから驚いた。彼女の事、前から知ってたの?」
「というか……彼女の結婚披露宴に出席してたんだ」
「そうか~。彼女バツイチって言ってたよな」

聞きにくい内容だったが、覚悟を決めて磐は桂木に尋ねた。

「彼女、この前チョッと腕に触れたらものすごくイヤそう?いや、恐れている様に見えたんだ」

「うん、わかるよ」

桂木は頷いている。心当たりがあったのか、あっさりと磐が知りたかった答えを口にした。

「たぶん彼女、男性不信状態なんだと思う」

「えっ?」



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