離婚しましたが、新しい恋が始まりました
告白


「君が好きだ」

「光宗先生……」
「すまない、こんなに性急に告白するつもりも、無理強いするつもりもなかったんだが」

そっと腕の力を抜いて、磐は距離をとった。

「でも、言わずにはいられない」

今度は両手で紬希の頬をなぞる。

「君を笑顔にしたい。もうあんな哀しそうな顔は見たくない」

まだ、紬希は信じられないという顔をしている。だが、磐の手を振り払う事は無かった。

「キスしていいか?」


その言葉の後、磐が紬希をじっと見つめていたら紬希がゆっくりと目を閉じた。



< 90 / 113 >

この作品をシェア

pagetop