離婚しましたが、新しい恋が始まりました
紬希のマンションの地下駐車場へ磐の車は入って行った。
お互いに離れがたくて無言のままだで、磐はゆっくり走らせた車を駐車スペースに停めた。
「紬希……」
「あの、部屋にいらっしゃいますか?」
「いいのか?」
それは、紬希にとって勇気を振り絞って言った言葉だった。一人暮らしを始めてから、男性を部屋に入れた事など無い。二人は寄り添ってエレベーターに乗ると、紬希の部屋にはあっという間に着いた。
カギを開けて中に入ると、もう一度磐はキスをした。
「ごめん。キスしたくて、どうにも止まらないんだ」
「先生……」
「それ、やめてほしいな」