お館様の番選び
(陽視点)
あの日、病院の庭にあるベンチに座って雑誌を読んでいる繭さんを見かけて僕はいつものように偶然を装って彼女に声をかけたんだ。
「繭さん。こんにちは。」
「あっ、陽くんだ。こんにちは。診察はもう終わったの?」
「ううん。検査結果待ち。繭さんは?」
「ふふ。あのね…私…ふふふ。」
「何?繭さん、気持ち悪いよ。」
「ふふふふ。だって…あぁ、もう言っちゃう。旦那にもまだ言ってないんだけどね…じゃんっ。今、私のここに新しい命が宿ってるんだよー!ふふ。言っちゃった。」
そう言って幸せそうお腹を擦る繭さんを見て、僕の中で何かが壊れたんだ……。
あの日、病院の庭にあるベンチに座って雑誌を読んでいる繭さんを見かけて僕はいつものように偶然を装って彼女に声をかけたんだ。
「繭さん。こんにちは。」
「あっ、陽くんだ。こんにちは。診察はもう終わったの?」
「ううん。検査結果待ち。繭さんは?」
「ふふ。あのね…私…ふふふ。」
「何?繭さん、気持ち悪いよ。」
「ふふふふ。だって…あぁ、もう言っちゃう。旦那にもまだ言ってないんだけどね…じゃんっ。今、私のここに新しい命が宿ってるんだよー!ふふ。言っちゃった。」
そう言って幸せそうお腹を擦る繭さんを見て、僕の中で何かが壊れたんだ……。