お館様の番選び
あかりが驚くのも無理はない。

部屋中に僕の血が飛び散り、あかりが暴れたせいで物が散乱していた。

僕もあかりも着ているものはボロボロに破れ、血だらけで破れた服の間から傷や痣が身体中に付いているのが見える。

特に僕にはあかりの噛んだあとが数え切れないぐらいあった。

あかりの口にもまだ血が付いている。

状況からして自分の仕出かしてしまったであろうことにあかりは青ざめていた。

「朧……大丈夫……?」

「朧……わたしが……やったん…だよね…?」

「…もしかして……わたし……朧のこと…無理矢理……襲っ…た……の…?」

「あかりっ??何っ、言って……んの…?」

僕はさらに真っ赤になって顔を上げた。

確かに一晩中、身体を舐められて、すり寄られ抱きしめあって眠りはした。

あかりにそんな風にされて、生まれて初めての感覚を味わったのは確かだけど……けど、あかりが言ってるのはたぶんそんな事じゃない。

「違っ…!?」ちゃんと説明しないと…と思うが、自分もまだそんな知識も無くて、上手く言葉が出てこない。

ただ身体中真っ赤になり、頭は逆に真っ白になっていく。

あかりはそんな僕を見て、顔を赤くしたり、僕の傷を見ては青くなったりしていた。

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