お館様の番選び
「?????朧…?」

朧と目が合う。朧の瞳は琥珀色をしていていつも綺麗だなーと思うのだが、今日はどうしたのだろう。

いつもの琥珀色の瞳が金色に輝いていた。

お月様のような蜂蜜色した金色に見える……いつもに増して……なんと……いうか…

「あっ、あかりっ?」

…視界が廻る。ぐるぐるぐるぐる……ああ……朧……揺さぶらないで……余計…ぐるぐる……鏡……見た……目の色……驚いて…る。…あっ…こっち…見た。

朧がその金色の目を見開いて、上からわたしの目を覗きこむ。

「……あかり。思い出して……お願い…だ。あかり……」

朧…泣いて…る……朧の金色の目から大粒の涙が落ちてきてわたしの頬を伝う。

……なんて…綺麗……。どこからか沸き上がる幸福な気持ち……なんだろう?これは……そうだ…これは……

思い……出す……何……を……?分から…ない…

わたしはそのまま意識を手放した。
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