お館様の番選び
挨拶も終わり、なごやかな雰囲気の中、当初の目的であった神社の奉納物保管所へとわたしたちは移動した。

「おぼろー。」

「うわっ。とと。」

途中で頭上から突然飛びかかってきた女の子を朧は慌てて受け止める。

なっ何事っ!

朧の腕の中にいる小さな女の子は嬉しそうに朧にすり寄っている。

「こらっ。凛っ。危ないじゃないか。」

「えへへ。朧だー。ゴロゴロ」

なっ何なの。この可愛い生き物は……女の子のお尻から生えている長いしっぽは猫のしっぽに見えるけど……模様が違うような……

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