お館様の番選び
可愛いい建物だと思ったが、近くにつれ扉も窓も鎖で施錠でされていて異様な雰囲気だ。

「明叔父さん。ここは……?」

「とりあえず、入ろうか。」

そういってポケットから取り出した鍵を使って中に入っていく。

部屋にはわたしたちと同じ狸型獣人が数人とソファーに座って大きなお腹を擦っている女の人がいた。

「…あの人が明叔父さんが看ないといけないって言ってた患者さん?」

「うん。まあね。」

「妊婦さんだよね。明叔父さん専門外じゃない?」

「ああ。それはちゃんと産婆さんがくることになってるから大丈夫。俺は何かあったときのためにいるだけだから。」

「じゃあ、わたしに手伝ってほしいことって…?」

「うーん?彼女の話し相手をしてもらえたらありがたいんだけど…難しいかな?」
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