きみの笑顔は、季節外れの太陽のようで
「何これ……」

引っ込んでいた涙が、もう一度じわっと溢れてくる。

「今までありがとう」、こんなこと言ってほしかったわけじゃないのに。
「宮本くんが嫌がることは絶対にしないので、安心してください」、こんなこと心配してたわけじゃないのに。

ただ、俺が傷つけてしまったことを謝って、仲直りしたかっただけやのに。

もう……あいつと話せへんの?
もう……あいつとはほんまに終わりなん?

電車の中やのに耐えきれず、ポタポタとスマートフォンの画面に、涙が落ちる。

どれだけ涙が落ちても文字は隠れてくれなくて、ただ俺は高橋が送ってきたメッセージを見続けることしかできなかった。



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