きみの笑顔は、季節外れの太陽のようで
「行ってきまーす!!」
キッチンで食器を洗っているお母さんの背中に声をかけ、つい早足で玄関へ向かう。
まだ新しい学校指定のローファーを履き外に出ようとした時、
「あ、真凛! お弁当忘れてるよ!」
背後から、焦りを含んだお母さんの声が聞こえた。
「……そうだった!!」
慌ててリビングへ戻り、机の上に置かれたお弁当箱が入ったランチバックを持つ。
「もう。高校生になったんだからしっかりしてよ?」
「ごめんごめん」
学校に行くのが久しぶりなんだもん、と言い訳を添えながら謝る。
中学校に通っていた時は、お昼ご飯は給食だった。だから高校に入学して1か月経った今でも、ついお弁当を持っていくことを忘れそうになってしまう。
「他に忘れものはない?」
「うん! 大丈夫、だと思う!」
「”だと思う”!?」
私の返事に不安を覚えたのか、「定期券は持った?」「お財布にお金は入っている?」と心配そうに尋ねるお母さんに「大丈夫だって!」と言い返す。
「気をつけて行ってきてね?」
「うん!! 行ってきまーす!!」
結局玄関まで見送ってくれたお母さん手を振り、家の門を出る。
背後で玄関のドアが閉まる音が聞こえたのを合図に、急ぎ足で隣の家に向かった。
キッチンで食器を洗っているお母さんの背中に声をかけ、つい早足で玄関へ向かう。
まだ新しい学校指定のローファーを履き外に出ようとした時、
「あ、真凛! お弁当忘れてるよ!」
背後から、焦りを含んだお母さんの声が聞こえた。
「……そうだった!!」
慌ててリビングへ戻り、机の上に置かれたお弁当箱が入ったランチバックを持つ。
「もう。高校生になったんだからしっかりしてよ?」
「ごめんごめん」
学校に行くのが久しぶりなんだもん、と言い訳を添えながら謝る。
中学校に通っていた時は、お昼ご飯は給食だった。だから高校に入学して1か月経った今でも、ついお弁当を持っていくことを忘れそうになってしまう。
「他に忘れものはない?」
「うん! 大丈夫、だと思う!」
「”だと思う”!?」
私の返事に不安を覚えたのか、「定期券は持った?」「お財布にお金は入っている?」と心配そうに尋ねるお母さんに「大丈夫だって!」と言い返す。
「気をつけて行ってきてね?」
「うん!! 行ってきまーす!!」
結局玄関まで見送ってくれたお母さん手を振り、家の門を出る。
背後で玄関のドアが閉まる音が聞こえたのを合図に、急ぎ足で隣の家に向かった。