先生との恋・番外編集・
申し訳なさそうに
そういう看護師さんに苦笑いを返す。下でまたま見れるのであればそっちの方が安心だからいいんだけど。
ただでさえ入院してしまった不満があるのに
この隣の状況。岡本心が爆発するのも時間の問題かもしれない。
「…お隣の退院の目処は?」
「オーバードーズからの手首切ってて。血液データの改善待ちと、手首の傷具合の確認であと2日は確実にいるかな。家に帰っても1人らしくて家族もついてられないから、できれば病院にって言ってるらしくて、もしかしたら精神科に転院かも」
……あと2日は確実。
「できるだけベッド移動はしようと思ってるので」
「お疲れ様です」
そう言うしか、できない。
上についているモニターをしばらく眺めて、
カーテンの隙間から体を滑り込ませる。
覗けば、目を閉じて
規則的な呼吸を繰り返す岡本さんがいて。
酸素もどんどん下げてくれているし
今日か明日にはカットできるかな。