先生との恋・番外編集・
かわいくない女の担当になって最悪とでも思ったのだろう。

そう思った。





…これが、あたしと高橋の始まりだ。






想像以上にこの戦いは手ごわくて、

まさか、



最終的にこういう形に落ち着くとは、この時の私はまーったく思ってなかったけど。














「高橋先生、ずっと病院にいるみたいですよ」


「ですよね!いつ帰ってるの?寝れてるのかなって心配になっちゃいますよねー」


「コールしたらすぐに来てくれますもんね」



昼間外に行こうとナースステーションの前を通った時に、ふと聞こえた看護師さんたちの世間話。


薄々思っていたけれど、やっぱりそうか、と思いながらエレベータに乗り込んだ。


午前中来なかったな、とか昼から見かけてないなってことはあるけれど、丸1日中今日は来なかったな、って日がないことに気づいたのは割と早かった。



看護師さんがそういうってことは、本当にずっと病院にいるのだろう。


どんだけ病院が好きなのか。




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