この空の彼方にキミを想う〜向日葵のような笑顔〜
ここに来て良かったな....
なんてことを考えているうちに、学校が見えてきてしまった。
教室に入ると普段通り、クラスメイト達が楽しそうに話をしている。
もちろん、地味な私に挨拶をしてくれる人なんていなくて、誰とも会話をしないまま自分の席に着いた。
毎朝、友達がいない私はすることがないので読書をする。
読書は別に好きではない。
ただ文章を目で追っているだけで、暇つぶしに過ぎない。
時計を見ると、もう少しで予鈴がなる時刻になっていた。
今まで廊下にいた生徒達が続々と教室に戻って来て、席につき始めた。
担任の先生が入ってくると、今まで騒がしかった教室も一気に静まり返り、日直の号令とともに朝のHRが始まった。
私の担任は話が短いので、5分もしないうちにHRが終わった。
一限目は古典だ。「一限目から古典とかふざけんなよ〜。」と、名前も知らないクラスメイトが愚痴を零しているのが聞こえた。
確かに、一限目から眠くなる授業を入れるのはどうかと思うが六限に入れられるよりかはまだマシだと私は思う。