この空の彼方にキミを想う〜向日葵のような笑顔〜
そんなことを考えていると、担任の先生が入ってきて、授業が始まった。
なんだかんだ授業なんて聞き流していれば、時間なんてあっという間に過ぎるものだ。
気づけば、4限が終わってお昼の時間になっていた。
クラスメイト達が机をくっつけたり、購買に行く人もいたりして、教室の人口が二分の一ほどに減っていた。
私は、毎日裕美さんに作って貰っているお弁当を持って屋上に到着した。
ドアを開けると「ギィィィ」と音がなり、熱風が入り込んできた。
「あつっ...。」
今は真夏、太陽がじりじりと照りつける中、屋上でお弁当を食べるなんて我ながらバカだなと思う。
だけど、教室で一人で食べるわけにはいかないので仕方なく、フェンスに寄りかかりながらお弁当を食べ始めた。
あまりお腹は空いていないけれど残すなんてことはできないから、残っていた卵焼きを無理やり口の中に詰め込んで胃に流し込んだ。
昼休みが終わるまであと20分ほど時間がある。
暇だなと思いながら、コンクリートの上にゴロンと仰向けになる。
正面には大きな入道雲が、青空を浮かんでいる。