本気の恋を、教えてやるよ。
「ほんとにお前が思ってるようなアレじゃないからその殺気しまってくれます!?」
「アレって何、ちゃんと答えて」
テーブルの下で壱人の脛を蹴ると、「暴力反対!」と非難の声が飛んできた。
それでもじっと睨むと、呆れたような顔で返される。
「だから、普通に恋愛感情で好きとか、そういうのは無いって事だよ……一体何を説明させられてんだ俺は……」
「ふーん」
ブツブツと文句を言ってた壱人が俺を見て、からかうように目を三日月に細めた。
「あ、今すげーホッとした顔した〜!」
「うっせえな、からかうな」
イラッとしてまた足を蹴る。
こんな奴に好きな子を知られるなんて最悪だ。
「お前、淡白そうに見えて意外と嫉妬しいなんだなあ」
「しらん」
へえ〜、と顎に手を当てて興味深そうに見てくる壱人から目を逸らす。
自分がどんなタイプかなんて、自分にも分かってない。