本気の恋を、教えてやるよ。



だけど梓ちゃんは、そんな私に蠱惑的な笑みを浮かべた。


「駒澤の隣、行きなよ」


その言葉にたちまち顔が熱くなる。


真っ赤になった私に、梓ちゃんはその色気を霧散させ、楽しそうにケラケラと笑った。


「な、なんで駒澤くん……!?」

「そりゃあ、イチャイチャする為でしょ」

「イッ……!?」


意味がわからないよ梓ちゃん!


「いいいイチャイチャなんてしませんっ!」

「ふーん?」


しどろもどろになりながらも抗議すると、つまらなさそうに返事をする梓ちゃん。


大体、駒澤くんだって私とのイチャイチャなんか望んでないに決まってる。


「もう……変なこと言わないでよね」


まだ若干動揺してドキドキしたまま、ちょっと睨むようにそう怒ると、変?と梓ちゃんが不思議がるような声を出した。


「何が変なのよ。浮気するんだから普通でしょ。キスの一つや二つくらい」

「キス!?」




< 134 / 392 >

この作品をシェア

pagetop