本気の恋を、教えてやるよ。
駒澤くんと……キス!?
「なーに今更純情ぶってんの。処女じゃあるまいし」
「わー!わー!何言い出すの梓ちゃんっ!」
とんでもない爆弾発言をする梓ちゃんの声を慌ててかき消す。
梓ちゃんには恥じらいってものがないんだろうか……。
誰かに聞かれてやしないかとヒヤヒヤしながら辺りを見回したが、どうやら私達の会話に耳を傾けてる人は居ないようだった。
……良かった。
なんだかこれ以上は薮蛇になるような気がして、大人しくバスに揺すられること、二時間。
漸く目的地に到着した。
「や、やっと着いた……」
どうやらバス酔いしてしまったらしい梓ちゃんは蒼い顔でぐったりとしながら呻いた。
「梓ちゃん大丈夫……?外に出れば、きっと風が気持ちいいよ」
結構山道を走ってきたからか辺りには大自然が広がり、背の高い建物は見当たらない。
これだけの自然に囲まれてれば、きっと空気も美味しいはず。