本気の恋を、教えてやるよ。
歩いて五分。裏道を抜けたところに、オシャレなイタリアンレストランがあった。
洋風の建物が可愛くて、今度梓ちゃんと来よう、と心の中にメモしておく。
席に案内されて、お互い注文を取り一段落したところで、目の前の女の人が真っ直ぐに私を見つめた。
「私、営業アシスタントの立木明日菜(たちぎあすな)っていうの。はじめまして」
「はじめまして……」
営業アシスタント、と聞いて、慶太との接点はそこだなとすぐにわかった。
慶太は営業部。営業アシスタントというのはそれをサポートする事務方で、密接な関わりがある。
立木さんは、揺らぐことなく強い眼差しで私を射抜くから、こちらが思わず目を逸らしてしまいそうだった。
きっとすごく美人だから、自分に自信があるんだろうなあ……。