本気の恋を、教えてやるよ。
そう言い返そうとして口を開いたけど、その瞬間に体が浮き上がったせいで、口から出てきたのは「きゃっ…」という小さな悲鳴だった。
慶太が、私を肩に担ぐようにして抱き上げたのだ。
「慶太!?お、下ろしてっ!」
「黙れ」
じたばたと抵抗するけど、慶太は気にもせず進んでしまう。
まだ、靴も履いたままなのに。
慶太が向かったのは寝室で、ドアを乱暴に開けると私をベッドの上に放り投げる。そして、私が起き上がる暇も与えずに馬乗りになってきた。
「靴が……!」
「そんなん、どうでも良いんだよ」
そう言った慶太の手が、服の上から押し潰すように胸の膨らみに触れて、私は身をよじる。
「ダメ!私、もう慶太とはシない!慶太とは別れるの……!」
「別れねえっつってんだろ!」
「だってそっちの方が、慶太のためでしょ!」
私はできる限りの大声で叫ぶ。