もう一度、その声が聞きたかった【完結】
『今年は浴衣どうしようかなぁ〜、
来週だから生理とかぶりそうなんだよね…』

「それはイヤだねー」


私はふとスケジュールアプリを開く。
先月のスケジュールを見る。


(先月いつきたっけ…?)

生理の日に付ける☆マークが見当たらない。

(記入忘れた?…いや、きてない…。
もう2週間も遅れてる…)


『でも、浴衣着ないと気分上がらないよなぁ。
どうしようかなぁー』

玲奈の話が全く耳に入らない。
適当に相槌を打った。


『さくら、聞いてる?』

「き、聞いてるよ!」

きっと声が震えてる。



そのあと私のバイトの時間になり
玲奈とは別れた。


バイトを終えた帰り道
閉店間際のドラッグストアに駆けこみ
妊娠検査薬を購入した。
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