もう一度、その声が聞きたかった【完結】
家に帰り、部屋に籠る。
大好きな【Waz(ワズ)】のアロマキャンドルに
火をつける。
ラベンダーの香りが混乱した私を落ち着かせる。


しばらくエコー写真を見ながら考えていた。
これからの事。

自然と手でお腹を撫でていた。

(ここに赤ちゃんがいるんだ…)

顔が緩む。
心臓がドキドキする。
体中の体温が上がるのがわかった。

(あっ、私うれしいんだ…)

(…赤ちゃんに会いたい…)

初めてちゃんと自分の気持ちに気づいた。




''産みたい!''
そう決意した私は、
自分でもビックリするぐらい頭が冴えていた。



産む為にやるべきことを考えた。


まずは大学は中退する。



あとは、圭介のこと。

妊娠を告げて
諦めて欲しいと言われたら
私はきっと立ち直れない…。


もし結婚となれば
彼は大学を中退して…
やりたい事を諦めてしまうかもしれない。



圭介を縛りたくない。




お互いが辛い思いをする前に
私から離れたほうがいい。
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