もう一度、その声が聞きたかった【完結】
20分の花火の打上げが終わった。
花火より圭介の事を見ていた時間の方が
長かったかもしれない。

そんな私に気付いていたのかはわからない。

『俺たち先に帰るわ。じゃあな。』

圭介は私の手を握ったまま立ち上がる。

私はビックリして慌ててあいさつする。

「じゃあ、玲奈また大学で!」

2人もビックリしてたけど
笑顔で『気をつけてねー』と
ひらひら手を振っていた。


人混みをかき分けて駅まで歩き、電車に乗った。


「圭介の家に行くの?」

『んっ。人混みを疲れたし、
家でゆっくりしよう。』

「そうだね…」



手はずっと繋がれたまま。
今日で圭介の隣にいるのは最後だ。
しっかりと圭介の手の温もりを感じた。
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