もう一度、その声が聞きたかった【完結】
圭介の家の玄関で
靴を脱がずに立ち止まる私。
『さくら、どうした?』
圭介は不思議そうに顔を覗きこんだ。
(ちゃんと言わないと…!)
私は覚悟を決めて、圭介に視線を合わせた。
「圭介…私たち、別れよう…」
圭介が驚いた顔をして私を見つめる。
『さくら…本気で言ってる?』
「本気だよ…そんな冗談笑えないでしょ」
『…別れたい理由は?
さくらの嫌なことした?
オレの事好きじゃなくなった?
ほかに好きな人でも出来たのか?』
「うん、バイト先に気になる人がいて。
気付けばその人のことばかり考えてるの。」
私を見つめる圭介の瞳が揺れる。
『オレはさくらの事好きだし
これからも、ずっと一緒にいたい。
さくらは…オレを捨てるんだな…』
「…ごめん、私が全て悪いから…」
彼が私の右手を見ていた。
ずっと私の薬指にあったペアリングは
今日家に置いてきた。
『………そうか』
長い沈黙が続く。
もう、我慢の限界だ…。
「2年間、ありがとう。
楽しかったし、幸せだったよ。」
キーケースから合鍵を差し出した。
圭介は鍵ごと私の手を握りしめる。
私はその手をただ見つめ、そっと引き離した。
顔を上げると
圭介の目が赤くなっていた。
圭介の涙を初めてみた。
靴を脱がずに立ち止まる私。
『さくら、どうした?』
圭介は不思議そうに顔を覗きこんだ。
(ちゃんと言わないと…!)
私は覚悟を決めて、圭介に視線を合わせた。
「圭介…私たち、別れよう…」
圭介が驚いた顔をして私を見つめる。
『さくら…本気で言ってる?』
「本気だよ…そんな冗談笑えないでしょ」
『…別れたい理由は?
さくらの嫌なことした?
オレの事好きじゃなくなった?
ほかに好きな人でも出来たのか?』
「うん、バイト先に気になる人がいて。
気付けばその人のことばかり考えてるの。」
私を見つめる圭介の瞳が揺れる。
『オレはさくらの事好きだし
これからも、ずっと一緒にいたい。
さくらは…オレを捨てるんだな…』
「…ごめん、私が全て悪いから…」
彼が私の右手を見ていた。
ずっと私の薬指にあったペアリングは
今日家に置いてきた。
『………そうか』
長い沈黙が続く。
もう、我慢の限界だ…。
「2年間、ありがとう。
楽しかったし、幸せだったよ。」
キーケースから合鍵を差し出した。
圭介は鍵ごと私の手を握りしめる。
私はその手をただ見つめ、そっと引き離した。
顔を上げると
圭介の目が赤くなっていた。
圭介の涙を初めてみた。