もう一度、その声が聞きたかった【完結】
マタニティ誌のコーナーを見る。
よくCMでみる物から付録付きの物まであり
どれがいいか悩んでいた。


すると
反対側の女性誌コーナーから
女性の楽しそうな声が聞こえてきた。


『ねーねー、
鷲尾くんは何系のファッションが好き?』

『んー、俺はその子に似合ってるのが1番だと思うよ。』


私は声を聞いて固まった。
顔を見なくてもわかる、圭介の声だ…。

自分の鼓動が早くなるのがわかる。

私は彼に気づかれないように
そっと店を後にする。





店を出て、やっと店内にいる女性の方を見た。


楽しそうに話をしている2人。
スタイルがよく美人の彼女に
長身でカッコいい彼。
だれがどう見てもお似合いのカップルだった。



自分から彼の手を離したはずなのに
胸がズキンと痛む。
視界が涙で歪んでいく。


私は早足でバス停に向かった。
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