もう一度、その声が聞きたかった【完結】
花束を花瓶に移し箱の横に飾った。
ピンクとオレンジの可愛いお花。

勇人がお花屋さんでこれを選んでいる姿を
想像すると、ニヤけてしまう。

『さくら、どうした?』

「うぅん。お花、可愛いね。
勇人お腹すいてる?
ハヤシライス作ったんだ。」

『食べる!腹ペコ!
ハヤシライス、久々だなぁ〜
大盛りでちょうだい。』

「おっけー」

交際してから気付いたが
彼氏としての勇人は可愛い。

彼には怒られそうだから言わないけど。

仕事モードのかっこいい彼も
先輩としての頼れる彼も
恋人としての可愛い彼もすごく素敵だ。

ふと圭介の顔が浮かぶ…。
圭介は今、幸せですか…?

私、幸せになってもいい?
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