ゆるふわな君の好きなひと

 青葉とふたりで教室に戻ったら、そろそろ授業が始まるのにクラスメートたちがみんなガヤガヤと騒いでいた。

 教室に入ると、青葉が繋いだ手をパッと離してそそくさと自分の席に戻ってしまって。つまんねーなと思いながら、おれも自分の席に着く。


「由利、戻ってきたんだ。六時間目の英語、先生が午後から休みとってるから自習だって。サボっててもバレなかったのに」

 机に伏せて寝ようと思ったら、後ろの席のやつがおれの背中をトントンとつついてきた。


「えー、マジ? それ、いつわかったの?」

「さっき。課題はプリント一枚だけだって」

「ふーん」

 後ろのやつと話してたら、六時間目の授業開始のチャイムが鳴った。

 英語係が課題のプリントをみんなに配っていくけど、教師不在の教室はいつもより騒がしい。

 自習中に、マジメに自分の席に座ってるやつなんてどうせいない。

 みんな仲良いやつと固まってしゃべってるから、おれもプリントと椅子を持って、青葉の席に移動した。

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