私、夢を叶えますっ!
私が名前を呼んだので、こちらを見た圭。
(やばぃ・・・鼻血でそぅ・・・)
(こんなに端正な顔立ちの人間、見た事ないっ。
かっこいい・・・いゃ、綺麗といった方がいいかも知れないなぁ。)
なんて、じっと圭を見つめてた私。
「あっ、君は・・・さっきの・・・
今日は、コンサート来てくれてありがとう。
でも、どうして・・・君ここが分かったの?」
圭はとても優しい声で私に聞いた。
(圭が私に話しかけてる・・・今度は間違いじゃないよねっ、私に・・・
うわぁ~~~)
舞い上がって、返事も出来ない私をよそ目にチラっと天使サンを見る圭。
「あぁ、咲(サキ)か・・・」
そう圭が言ったのは、舞い上がっている私には聞こえなかった。