唯くん、大丈夫?
…
ん?
ユリアちゃんがよけて、目を見開いた唯くんと目が合う。
今、
とんでもないこと起きた?
「…私、人のものだと余計に燃えあがっちゃうタイプみたいで」
ユリアちゃんがいつかみたいに妖艶に微笑む。
「…へぇ。」
唯くんがこれまでにないぐらい無表情になって、私の背筋に冷や汗が伝う。
「ゆ、唯くん、ここはひとつ大人になっ」
「ちょっと黙ってて」
「ピ」
なぜか恐怖でピと言ってしまった。
唯くんは私の肩にあったユリアちゃんの手を払ってユリアちゃんを冷たい目で見下ろす。
「……わかりやすい説明、ありがとう。」
唯くん
繋いでる手の力が強すぎて、
羽根村の手、鬱血してきてます。