唯くん、大丈夫?
「無理。」
唯くんが即答した。
「えぇ!唯くんなら大丈夫だよ!この進学校で学年7位とったんだよ!?」
「あれは付け焼刃ってやつで…大学受験は別もんだろ」
「今から頑張ればいけるよ!明応大なら私が行きたい栄養学部もあるし、ここから近いし私たちにピッタリじゃない!?」
「…まぁ、やれるだけやってみてもいいけど」
「ぃやったぁー!!」
「つーか、そっちは?」
「ん?」
「こないだのテスト、何位だった?」
「んー?」
「おい。こっち見ろ。」
唯くんが私の顔を掴んで無理矢理自分の方に向けさせる。
「何位?」
私は唯くんに潰された顔で言う。
「…198位」
…
唯くんが手を離した。
「俺らの学年、何人いるか知ってる?」
「うん!250人ぐらいだよね!」
「お前よく明応大とか言ったな」
「えへへ」
「笑ってる場合?」
「大丈夫大丈夫、明日から頑張るから!」
「そこは今日からだろ」