唯くん、大丈夫?
ドキドキしすぎて涙目になった私の抗議を無視して、そのまま唇を滑らせて首筋を舐める。



「ひゃっ…んぅ…ッ」



くすぐったいとは違う


ゾクゾク、する



それを知ってか知らずか、唯くんは何度もキスを落とす。



「ん…っ、…?」



突然、チリ…と痛みのような痺れのような、変な感覚がした。




唯くんがゆっくり唇を離して、前髪の隙間から私の首筋を見下ろす。




「…おー。ついた。」



「へ…?」






ついた…?









「消えたら、またつけるね」





唯くんは口角を少しあげて、意地悪く笑った。




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