唯くん、大丈夫?
「ウーロンハイ、お待たせしましたぁー!」


「わぁーい!あざまぁーっす!」



普段お代わりすることのない私はなんだか楽しくなって、受け取った手でそのまま口の中に流し込む。





ゴッ、ゴッ、


……パシッ。






「う?」









途中で唯くんに止められた。









「なんか…大丈夫じゃねーだろ。」


「んん〜、ちょっとぉ、邪魔しないでよぅ!」


わたしは邪魔する唯くんをテシテシ叩いて退けて、残りを飲む。


「…っぷはぁー!あはは!楽しい!」


「…」


わたしはこの勢いのまま、前々から気になっていたお酒を飲んでみることにした。


「すいません!八山海の熱燗ください!」


「え」


満面の笑みで注文したわたしに唯くんが今日1番の驚いた顔をする。


「日本酒飲むの…?」


「いひひ。前から呑んれみたかったんらぁ」


あれ?なんかうまく喋れてない?


「…」



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