唯くん、大丈夫?
いつもと違う時間の電車はやけに静かで、同じ車両には1人、2人…6人ぐらい。

少し居心地悪く感じながら座席に腰を下ろした。



『ドアが閉まります。ご注意ください…』





ダダダダダ…




階段を駆け降りる足音に、ハッと窓の外を見る。





う、わ









…ッダン!!






車内に駆け込んだその勢いで車両が揺れた。





『危ないですので、駆け込み乗車はご遠慮ください…』




「ハァ、ハァ、ハァ、」






……




怒られちゃったよ、唯くん。





< 40 / 456 >

この作品をシェア

pagetop